daily life.

ドラマを重箱に見立て隅々を箸で突くブログ。

映画HEROとついでにドラマHEROを根こそぎ見た。





全国のアンチ木村拓哉な皆様、
これまで申し上げることを憚りつつ
ひっそりと遣り過ごしてまいった私をどうかお許しください。

実は、わたくし、木村拓哉の、多分かなりファンなんです。あうっ。





今、私の頭の中では、日がな一日
どうかすると、久しく利口に生きる、久利生公平(木村拓哉)
耳元で囁いている有様だ。

「普通、ここは鯖じゃなくて秋刀魚じゃね?」
「・・いいんじゃない?栗ご飯で。」
「ちょ、待てよっ・・!クーラーつけんなよ・・・!」



そんな久利生に塗れた私は、本日、1冊の恋愛小説を購入してしまった。
その理由は、





「児玉清(鍋島利光)も絶賛」


という帯がついていた、ただそれだけの理由で。
但し、鍋島部分は私の脳内変換であることは、言うまでもない。


こんな身も心もHEROに冒されている私を、
適当に放置の刑に処しつつ、どうか、この独りよがりなレビューを
お読みくだされば幸いです。







そんなわけでレディースDAYを用いて、
先日、ウキウキで、映画HEROを観てきた。

こう書くと、私はキムタクのファンとして、
ドラマHEROを欠かさず観ていた模範的視聴者であると
誰もが思われるかもしれない。

が、それは違うのだ。ごめんなさいごめんなさい。

私はドラマHEROが放送されていたその期間に、
リアルタイムでそれを視聴したことは、数えるほどしかないのである。

そんな私が何故映画館に足を運んでまでHEROを観てしまったのか。

その謎は私にも久利生も未だ解き明かすことは出来ない。



よって私がここ数日なにをしていたのかと言えば、
有り難き動画サイトより、テレビで放送されたHEROの、
スペシャル版も含め全てを嘗め尽くすように観ていたと申し上げよう。

しかも、映画HEROを観終わってから。

どうせなら映画を観に行く前に、全てを予習復習のつもりで視聴しろよ、と
誰かがわたくしの耳元でそっと囁いたとしてもグウの音も出まい。
自分でもつくづくと、観てから行けば良かったよなぁと後悔しているところなのだ。

だから、このドラマが大好きで全てを欠かさず見尽くしていたそこの貴方には、
どうぞ映画館に足を運んで堪能しつくしてきておくんなもしと
申し上げて100%大丈夫な映画であると思われる。

しかしながら、そうでない方々でしかもキムタクがあまりお好きでない、
などといった方は、他にお目当ての俳優等がいらっしゃらないのであれば、
来年には放送されるであろうテレビでの視聴まで待ったとしても、
なんら差し支えは無い映画であろう。


あぁ、ちなみに、お目当ての俳優がいらっしゃるとしても、
それが イ・ビョンホンだとおっしゃる貴方は、
映画館に足を運んでもそれは全く構わないが、
テレビ放送を待たれてもそれも全く構わないレベルでしか、
画面に登場することはないですよ?と申し上げておきたい。











さて、映画の内容であるが、
まだなにぶんにも公開されてからそれほど日が経っていない映画であるので、
ここで私がなにもかもを洗い浚い詳細に語りつくしてしまったら、
うっかり読んでしまった方が、
映画館に足を運ぶ気持ちが完全に失せてしまうであろうと思われるので、
キムタクに恨まれたくないワタクシは、そこは避けなければなるまい。


というわけで、肝心な部分には触れないように、神経をすり減らしつつ、
慎重に書き進めていくことにしよう。



まず、この映画を観に行くにあたって、
これだけは押さえておいたほうがいいのでは?と思われる部分があるとすれば、
本編は勿論だが、
(本編を知らずに観に行く奇特な者は私ぐらいなのでは?という突っ込みはともかく、)
2006年7月3日にテレビにて放送された、
HERO SP「今夜復活!! 美しい海の町の怪事件に伝説の検事が挑む」

を、ご覧になられてから足を運ばれるが宜しいだろうということだろうか。

私は本編すら満足に視聴していなかったダメダメ視聴者なので、
このスペシャル版も勿論観てはいなかった為、
映画を観たあとに動画サイトにてじっくり見る破目になったのだが、
観終えて思ったことといえば、
あぁ・・この筋を知ってるか否かで、映画への「はうん」度は、
6割はちがってくるよなぁという悔恨であった。





中井喜一扮する、滝田明彦。
癌により余命幾許もないこの人が、映画の中に僅かではあるが登場する。
久利生公平と語り合うシーンの背景を知っているか否かで、
彼の発する台詞の重みがあたりまえのことだが全く違ってくるので、
ご覧になられていない方は、是非、ご覧になられてから映画を観に行かれることを、
強くお勧めしたい。


物語は、婚約を控えた一人の男性が、
路上で、ある男と肩がぶつかり、
その男が落とした煙草を踏みつけてしまった、ただそれだけの理由でボコボコに殴られ、
倒れた拍子にコンクリートの縁石に後頭部を強く打ちつけたことで
死に至るという事件から始まる。




容疑者は金髪の男であった。

捕まった容疑者の男は、一度は罪を認めたものの、
裁判で証言をする段階で、
これまでの供述を一転、100%覆すという掌返しに出る。

男の弁護についたのは、刑事事件無罪獲得日本一の敏腕弁護士、
蒲生一臣(松本幸四郎)であった。




事件の目撃者である主婦の証言を、
巧みな手法により、信憑性がないことにしてしまい、
久利生をこれまでにないほどに、追い詰めていく蒲生。

新聞にも載ることの無かった小さな事件に、
これほどの敏腕弁護士が就いたのには、実は大きな理由があった。

此処に、滝田明彦(中井喜一)を殺人の罪へと追い込むきっかけを作ったと思われる、
大物代議士花岡練三郎(森田一義)が絡んでいることを知る久利生公平。

実はこの殺人犯と思われる金髪の男は、
花岡の嘘のアリバイを証明する警備員として、
多額な金により既に買収されていたのだが、
その要となるこの金髪男が、
あろうことか花岡がヤバイことしちゃった日と同日に起こした事件で、
殺人罪で起訴されることになったことで、
花岡のアリバイ崩れを恐れた面々が、
敏腕弁護士、蒲生へと男の弁護を依頼していたのだ。




過去、どうしても証拠が揃わず、
花岡を起訴することができずにいた東京地検特捜部は、
躍起になり、花岡の収賄疑惑を暴けと久利生に詰め寄るが、
あくまでも、この裁判の根本は、
婚約間近の一人の男性が殺された
傷害致死事件であるということに重点を置き、
事件の真相解明を追い求めようとする久利生と、





彼の事務官を務める、雨宮舞子(松たか子)の奔走、





それを支える、城西支部の仲間たちを軸に
ストーリーの舞台は韓国ロケにまで及び、テンポ良く展開していく。




そんな映画HEROだが、
テレビドラマHERO内での、美味しいテイストは、
ふんだんに映画内にも散りばめられている。

定番のエレベーターシーン。





久利生の通販好きは相も変わらず健在だ。
しかし、この映画内で、彼が冒頭注文したグッズに添えられていたスペイン語講座と、
物語のエンディングに、
例の、




のマスターがそっと久利生と雨宮の前に置く、
ある通販グッズが、ストーリーを爽やかにきゅいんと〆る、
重要な役割を果たす。

韓国ロケシーンの際、イ・ビョンホン扮するエリート検事 カン・ミンウが、
久利生へと投げかけるとある韓国語での台詞を、
しっかりと聞き届けておくと、最後にうひゃひゃかもしれない。


更に、テレビドラマ本編で、散々ぶつくさ呟いていた、
「今日、社交ダンスのレッスン日なんですよね・・」なる末次事務官(小日向文世)が、
映画内では、何故かそのペアに中村美鈴検事(大塚寧々)を伴い、
ダンスホールにて華麗なるステップを披露してくれるおまけつきだ。






尚、中村美鈴と、同じく検事の芝山貢(阿部寛)は、
6年の歳月を経ても、その不倫関係は継続中のようだが、
「はぁ〜い、パパでちゅよ〜」の受話器の向こうの愛娘は、
どうやら思春期へと突入したらしく、
芝山からの電話を、2秒ほどで、「ウザッ!」と悉く切るという
つれない娘へと成長している。


そしてその芝山とベストコンビの、遠藤賢司事務官(八嶋智人)のお茶目ぶりも
なんら変わることはない。

此処までくれば予想するのも容易いと思われるが、
雨宮に執拗な恋心を抱く、江上検事(勝村政信)も、
6年経ってもまだ雨宮を想い続けているらしい。


更に刑事部長の牛丸豊(角野卓造)も元気にご健在なので、安心なさるが宜しいだろう。


そして奇遇にも、この夏、別の『雨宮』役を務め果たしたこの人も
実はちらっと出演なさるのだが、



これは前回テレビにて放送されたHERO SPをご覧になられた方であれば、
はぁはぁ、なるほどと思われるご出演ではあるのだが、
別にわざわざ出てくる必要もなかったのではないかね?と言われてしまえば、
「そうですね!」といいとも観客口調で揃って申し上げても差し支えないと思われる。


その「そうですね!」を誘導する、例のお昼の長寿番組司会者である、
タモリこと森田一義様だが、




実は彼が、汚職塗れの大物代議士花岡練三郎を演じているのだ。


これが・・・・これだけが、
私の中のHERO NG点に思われてならない。

何故、この役どころにタモリを起用したのだろうか。

物語後半、彼は法廷に事件の重要な鍵を握る参考人として
出廷することになるのだが、
法廷の扉が開き、彼が出てきた瞬間に、

♪おっ昼やっすみ〜は、ウッキウキ ウオッチング! あっちこっちそっちこっち い・い・と・も〜 チャラッチャッチャッチャ!


のあの音楽が、本気で脳裏に居座り続け、
鬱陶しいことこのうえない気持ちにさせられたのだ。

せめてサングラスを普通の眼鏡にしていただけるとか、
髪型を他の形容へと変化させていただけるとか、
見てくれだけでも、タモリから脱皮させていただけるのならば良かったのだが、
何処からどう見ても、タモリにしか見えない男に、
裁判の重要なる場面で、あーだこーだ語られても
うーーーむむむむなる萎えた気持ちにさせられてしまうことが、
まことに残念でならなかった。




キムタクと松本幸四郎の演技フォローがなければ、
真面目に危うかったのではと思われるほどだ。

他のもっと、知名度は低くても構わないから、
代議士らしい人を使っていればなぁと、おこがましいが申し上げておくことにしよう。タモリめ。


そんな何処からどう見てもタモリでしかない花岡代議士を前に、
どんな役をやらせてもキムタクでしかないことを許される俳優として、
日本で田村正和と共にその名を轟かせる木村拓哉扮する久利生公平が、

この事件のありのままの真実と、
その背景にある、
幸せな明日を突如断ち切られてしまった被害者とその婚約者の無念を、
切々と訴えるシーンが実に印象的だ。




予告でも流されている、
「どうして、愛する人が死ななければならなかったのか・・!」

の言葉は、この時に語られる。

しん・・と静まり返る館内に、
啜り泣く声と、
腹の虫の音がぎゅーくるぎゅーくる、あちこちで鳴り響いたこの感動的シーン。

・・映画前に少々何か食べ物を胃におさめておくことを、強く推奨したい。




なお、物語冒頭より時折登場する、
人が集まってくるのが嬉しくてついやっちゃうんですなる、
寂しがり家の放火常習犯、拘留中のこの男の存在を、
どこか頭の片隅に置きつつ、映画をご視聴されるぐらいが、
「おお!」なるクライマックスへと己が心を導かせるに宜しいかもしれない。













さて、真相解明までのすったもんだと、
全ての真実が明らかにされるその瞬間の醍醐味は、
映画館へと足を運びご覧になられる方に委ねるとして、

そんなわけで、映画HEROとついでにドラマHEROと、
木村拓哉を堪能し尽し満腹御礼な私の脳内では、
映画内で何度も繰り返された、あのテーマ曲がエンドレスで演奏中だ。

サ・・サントラ、買ってもいいですか?



ところでHEROは、このまま、
踊る大捜査線の如く、
シリーズ化し定期的に放映される作品となるのであろうか?

木村拓哉が演じてきた役どころの中でも、この久利生公平のキャラは、
他にも似たり寄ったりな役柄はいっぱいあったんじゃね?的ツッコミには一切耳栓をし、
「非常に気に入っています。」と申し上げたい私にとり、
シリーズ化はまこと有り難く嬉しきことだ。

願わくば、ドラマ出演者との無益なトラブルを巻き起こすことなく、
久利生検事なしのHEROシリーズが幾度も放映されることの無き様、
心よりお願い申し上げたい、青島俊作、室井慎次。いや、そうじゃなくて。








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