今、色々な意味で話題の映画 「クローズド・ノート」を観た

映画の公式サイトをジロジロ拝見しようと思ったら、
このような画像のまま、恐ろしく長い間待たされるという、
現在アクセス数膨大現象に見舞われているらしい、この映画。
絶対観る派と絶対観ない派に分かれ、
ネットでも職場でも井戸端会議でも熱い論争繰り広げられる
前代未聞のこの映画を、
どちらの派にも所属していないながらも、なんだかんだで観に行った。

このマンドリンを膝に置き、切なげな表情で物思いに耽る彼女と、
あの舞台挨拶時の彼女が同一人物であるということが、
もはや信じがたい有様だが、
ちょうどその信じがたい有様の彼女の姿を各ワイドショー番組にて
不幸にも目にしてしまったのが、
映画に行こうと予定していた前日か前々日のことであったか。
ぶっちゃけて告白してしまえば、
私はあの事件より以前は、沢尻エリカという人の名を
漫画家の「桜尻エリカ」と混同しているというレベルの認知度しか
持ち合わせていなかったのだ。
先日観に行ったキムタク主演映画 HEROで、
公開予告フィルムとして流されていた数々の作品の中にこの映画があり、
そこで初めてこういう映画が近日上映されるのだということを知った、
その程度のけしからんほどに芸能に疎い女だったのだ。
もっとぶっちゃけて申し上げるならば、
その予告フィルムで「私じゃダメですか・・!?」と
片想いの相手に窓辺より切なく訴えかけている女の顔を見ても、
それが沢尻エリカであるとは、全く気づかなかったのだと言うことを、
沢尻エリカ様にご報告申し上げることは、身の危険を伴うであろうか。
今回の大騒動で、初めて彼女を知り、彼女の強烈キャラを知り、
それが観に行こうとしている映画のヒロインを演じている
女優であることを知ったという、この私のていたらく。
しかし、こんな低芸能通レベルの女にすら、
その名を骨の髄まで浸透させてしまったのだという点においては、
お見事であると申し上げても宜しいのかもしれない。
既に映画公式サイトの公式BBSが、
誰が見るものか、へへん!なる書き込み炸裂により、
閉鎖状態に追い込まれてしまったという状況の中、
まだ公開から事件勃発までの間の貯金が残っているのか否か、
現在邦画人気ベスト3を維持しているクローズド・ノート。
それとも、見所が特にないという女の主演作品とは
一体どれほどに見所がないものなのか
見てやろうじゃねぇか(私の友人談)という人が
実は案外に多いということなのだろうか、クローズド・ノート。
しかし、私が観に行った日の館内は、
この先これで大丈夫なのか?という人数しか入っていなかった。
しかも途中で退出なされた方もちらりほらり。
そして気になったのは、上映予告作品の中に、
「緊急上映決定!」という紹介の為され方をしている作品が
ひとつ存在していたことだ。
なんのための「緊急」なのか。まさか・・
などと勘ぐることにも忙しく、
おまけにチケット購入する時の映画名を告げる時にも、
なんとなく気恥ずかしい気持ちにもさせられて、
館内にいる少数派な皆様ひとりひとりに、
「本日は、どのようなお気持ちでこの映画視聴を決意なされたのでしょうか?」と
いちいち訊いてまわりたい衝動にも駆られたクローズド・ノート。
世を二分させているあーだこーだは、この際置いておくとしても、
私が映画を観て、実際に感じた感想を素直に申し上げるならば、
あぁ、勿体無い。
に尽きるということだ。
“あれ”がなければ、素直に泣けたのではないかと思われるシーンでも、
“あれ”があったばかりに、素直に泣くモードにどうしても突入できない。
涙を引っ込める要素として、確実に“あれ”があったことは、
どうしたって否めない。
もっと辛辣に言えば、「誰が泣いてやるか」という心境にも陥る方も
いらっしゃったと思うし、
あの態度と映画の中の清純なヒロインの言動との間に生じる
激しい矛盾に視聴者が混乱をきたされる、そういう現象が多々湧き起こる。
例えば、ヒロインが自身の習うマンドリン教室の演奏会に
好きな相手を誘うシーンがあるのだが、
“絵画のモデルになったお礼なんか要りませんからね〜、
大きな花束抱えて壇上前に来てくれるとかなんて、
しなくってもいいですからね〜〜〜〜”という、
少々強引な、片想い相手へのおねだり法ひとつをとっても、
本来ならば、
「やぁ、可愛いなぁ。」と観ることができるであろうに、
「ふ・・・なにをおぬかし遊ばれておられるのだか。この女は。」と、
実に冷めた目で見つめている自分を、どうしても感じてしまったのだ。
また物語の最後で、片想い相手の個展へと足を運ぶヒロインが、
頼まれていたマンドリン演奏よりも、伝えたいことがあるために、
最初からマンドリンを持っては行かないのだが、
司会者の男性より、
「あれ?マンドリンはどうされましたか?」と訊かれ、
「忘れました。」と答える、ただそれだけのシーンですら、
腕組をしつつ、「別に。」と答えるあの彼女の立ち姿が
どどん!と脳裏に居座ってしまうという有様であったのだ。
エリカちゃん、君は、
自分で自分の主演作品を、
どうやら台無しにしちゃったねぇ・・というのが、
私の素直な感想である。
更に、自分で自分の主演作品台無しにしちゃった分には
自業自得と言えようが、
この映画に係わった共演者を初め全ての人々にまでも、
台無し気分を味あわせてしまったのは、ちょっと取り返しがつかないねぇ・・
と、思うのもまた、素直な感想だ。
尤も、異論を申し上げる方もいらっしゃるかもしれない。
あれは全てが仕組まれていたことで、
彼女は犠牲者であるのだとかいう見方もあるようだし。
その真実はいくら議論したところで、
此処で分かるようなことでもないので、
その部分に関しては、横にそっと置いておくとしても、
あれが彼女の地なのか、仕組まれたことなのかというのを
全部抜きにした上で、
ただ、もう純粋に 観終えた者の一感想として、
あぁ、映画が可哀相だなぁ。
と、作品そのものに対し、憂いの気持ちを抱く結果となった。
ストーリーは、そう複雑なことはなにもない。
前半間延び的に感じられる部分もあるかもしれないが、
これから先起こることへの期待度のようなものが
本来ならば、視聴者にあったはずなので、
2時間半という上映時間も、そう長くは感じられない(はずであった)。
(この先は、
今後映画をご覧になられようと思っておられる方がいらっしゃれば、
ネタバレ要素を多大に含んでいるので、すっ飛ばかしてくださいまし)

堀井香恵(沢尻エリカ)の引越し先のアパートに残されていた
一冊のノートと、
それを書いた前住人であった真野伊吹(竹内結子)という女性。
香恵が出会う石飛リョウ(伊勢谷友介)という一人の男性と、
日記の中の伊吹の想い人、“隆”の存在。
それらが1本の糸で綺麗に繋がる瞬間から、
切なさで満たされる(はずであった)、ラブストーリー。
小学校の教師を夢見る香恵と、
実際に小学校の教師である伊吹。
これが香恵がノートを読み進める、まずはきっかけとなった部分だ。

子供たちを相手に日々悩み奮闘する伊吹に、
感情移入していく香恵だが、
やがて彼女は日記の中の伊吹の“隆”への恋心と、
自身の石飛リョウへの恋心を重ね合わせるようになる。

だが、リョウには今も忘れられない女性がいることを知り、
自分を描いてくれたのだとばかり思っていた1枚の絵も、
その女性を描くための、
単なるデッサンに利用されただけなのだと知る香恵。
そしてついに、リョウが今も想い続けるその相手の女性が、
誰であるのかが、明らかになる瞬間―――
パワーボールとなづけられたうずらの卵入りミートボール。
答案用紙の裏に書き殴られた、髪の長い女性の後姿。
虹色の鯉を川に見つけたら願いが叶うという橋の上の2人。
効果的なそれら全ては、
切なさを存分に引き立てるアイテムとなる(はずであった)。
やがて香恵はその女性がどんな人なのか、
知りたいと願う様になる。
彼女に会い、ノートを返そうと決めた香恵は、
日記の中の小学校を訪ねていくのだった。
映画のラストでは、残されたノートの一番最後の
破られていた一頁の謎が解き明かされる。
その最後の一頁を捧げるようにして朗読する香恵の姿に、
視聴者は思わず涙を誘われる(はずであった)。
教室の窓から、青い空に向かい一斉に飛ばされる
無数の白い紙飛行機の滞空時間のあまりの長さに、
「おいおい、それは在り得えないだろう。」と
心でツッコミを入れる余裕を私に与えたのは、
エリカ、君の腕組祭りだなんて、
あぁそんな大人気ないことは言わないにしても、
この先映画をご覧になられる方が、
この映画を観て存分に涙を流すことを望まれるとすれば、
多大なる苦労をするのぅ〜(クローズド・ノート)と、
身も心も凍りつくようなオヤジ駄洒落を炸裂させたところで、
わたくしの映画レヴューを、和田アキ子様発言とは
全く違う意味で、「〆るから」 どうか、ご了承ください。
どう見ても今日は映画レビューなのに、
ドラマブログにランキング中であることは、どうか大目に見てくださいまし(涙)。
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「クローズドノート」日記は大切に
「クローズドノート」★★★☆竹内結子、沢尻エリカ、伊勢谷友介主演
行定勲 監督、2007年
坂の途中にある
洋館のようなアパートに越してきた主人公は
前の住人が残した日記を見つける。
そこに書いてあるのは
初めて小学校の担任になり
教師として悩む姿や
...


