働きマン第2話 男が傅く『姫力』とやらを見た。

第1話で15%台の視聴率を取った働きマンだが、
第2話では12%台という視聴率結果となった。
これは1話と最終話の視聴率はたいてい高く出る連ドラ事情の為か、
はたまた とりあえず見よう第1話派の2話目視聴判断の結果と見るべきか。
そんな、私の中でもちょっと秋風吹きすさびかけの、
働きマン 第2話を見た。

物語冒頭、恋人の「結婚式どうする?」という一言に、
カップの珈琲床に零すほどに驚く必要もないだろうと思われる、
菅野美穂の大仰な演技で幕を開けた、働きマン第2話。
結局それは、
友人の結婚式への参加をどうするか?といったオチであったのだが、
その後、またもカメラ目線で視聴者に、
「付き合って結構長いので、結婚という言葉に過剰に反応してしまう自分」
に対する弁明会見を出勤前の慌しい道中を用いて行なう松方弘子(菅野美穂)。
更にカメラ目線リレーは、
友人の荒木雅美(こんな名前だったのか by 佐田真由美)へと受け継がれ、
はたまた後輩の女にまでも受け継がれ・・と、
このパターンはどうやら今後も続行されるようだ。
巷の一般視聴者のご意見に何故耳を傾けないのか、働きマン。
しかし案外あのカメラ目線がお気に入りの視聴者も
中にはいらっしゃるかもしれない。
物事を一方からのみ眺め判断することは非常に危険だ。
私ももう少し柔軟性を持ちつつ、
働きマンの世界に身を投じる必要があるのかもしれない。

まだ彼女は何も仕掛けてはいない。
しかしもしかすれば、主人公が迷った時の道標的存在としての
位置を貫き通すつもりだろうか?
パパムスの時のように、ひっかきまわして、しっちゃかめっちゃかに
してくれるものだとばかり思っていたのだが、
どうもそのようなニオイが感じられない、佐田真由美。

更に、男前だし、スタイルも申し分ないし、声だっていい声している君なのに、
何故、私の煩悩にまるで触れてきてはくれないのだろう?と考えてみたのだが、
役柄のせいなのか、君の若さのせいなのか、
「私の好みじゃない」なんて台詞を吐くおこがましさを重々承知しているため、
とてもこのような公の場で吐くことはできないが、
結局はそういうことなのか?と思わせられる、新人 アンニュイ田中くん。
でも、個人的にこのやる気なしなしモードの役をこなしている君は、嫌いじゃない。
さて、今回主役となったのは、写真向かって右の真っ赤な服の女だ。

週刊ベースボールの編集者・野川由実(釈由美子)。
もうすぐ寿退社するらしい彼女の左手薬指に光る大きなエンゲージ・リング。
男の方から傅いてくるお姫様系魅力 略して
姫力
を持つ彼女は、愛想よく微笑みながらJIDAI編集部の面々に
挨拶をして回るのであった。
自分とは何処か人種の違う女、野川に対し、
松方の感情は決して好意的なものではない。
男に媚を売り、愛想を振り撒くことで仕事を手に入れ、
尚且つ、女のしょうもない独占欲により、
松方の通した企画『世界に斬り込む日本の侍たち』の記事を書くため、
どうしても取材をしたい男、
メジャーからもオファー殺到の
実力・人気共に一流のプロ野球選手
志村への口利きすらしてくれない、
彼や彼を取材する番記者男連中たちに
何故だか一目置かれている野川の存在は、
松方にとり、疎ましいだけの存在でしかなかったのだ。
だが、それは野川にとっても同じことであった。
女の幸せが結婚だなんていってる女はハハン!ってな感じの松方の
男勝りな仕事っぷりに、
女性として幸せな結婚を求める気持ちはとても自然なことだと考える彼女は、
松方に対し、良き感情を抱いてはいなかったのだ。
当然、互いに互いの行なっている仕事に対しても、
全く評価をしていない。
そんなわけで、松方は野川の書くコラムをくだらないと思っているし、
野川は野川で、松方を
軽くていいかげんな記事ばっかり適当に書いてる人に位置づけている。
第2話では、一見正反対に見える二人が反発しあうのを軸に
物語は進行していくのだが、
男に媚び、甘え、
利用することで仕事を勝ち取る野川を批判しまくりの松方が、
自分が仕事で落ち込んだ時だけ、恋人に電話をかけ甘え、
「今日絶対会いたい、何時でもいいから会いたい、なんとかならないの?」
と、彼女特権をフルに用いて新二(吉沢悠)に交渉するシーンでは、
「あんたが一番、女使ってるってば。」と
思わず画面前で呟いてしまった視聴者は数多く存在していたことだろう。

だが、松方がその後、
新二が現場監督を務める工事現場を訪れたことにより、
彼の意外なほどに地味な仕事内容を知り、厳しい現実を知り、
その中で懸命にもがいている新二の姿と、
滅多に仕事の愚痴を言うことのない新二がふと漏らした本音と、
大変な自分の状況であるにもかかわらず、
「頑張れよ」のエールをくれた新二の優しさに対し、
自分のふがいなさと自分勝手さとへたれ度をこれでもかと、
早期反省したことで、
チャンネルを替える一歩手前で思いとどまった視聴者も、
これまた多いかもしれない。

ところで、忙しい松方は、いつ枕カバーの洗濯をしたのか。

結局、出番の極度に少ないことが個人的に不満で仕方のない、
菅原(津田寛治)その他諸々からの情報により、
野川がその見た目とはまるで違う、
努力と根性と実力の姫であることを知ることとなる松方弘子。
彼女が書いた過去のコラム全てに目を通し、
記事にした人物への溢れる想いを知り、感銘を受けた松方は、
彼女に「貴女を誤解していた」と謝罪した上で、
もう一度、私の侍企画書に目を通して欲しいとお願いする。

自分の力で再び志村へと果敢に取材以来への挑戦を開始する松方。
しかし番記者男性陣のガードは相変わらず固い。
弾き飛ばされ、地面に転がる松方へと、
美しい手が差し出される。
それは、宿敵野川の手であった。
「ぶつかってはダメ、躱すんです。」
松方の手を取り、男どもの間を縫うようにして
見事にすり抜けていく野川。
あれよあれよというまに、プロ野球選手志村の前へと
躍り出ることに成功した松方は、
彼に自分が書こうとしている記事の主旨を説明し、
日本から世界を見ている貴方の侍的存在が、
どうしてもこの企画には必要であることを強くアピールする。
「これを断っちゃ、男が廃るな。」
志村の言葉は、事実上の取材OKだ。
歓声をあげる松方は思わず野上へと抱きつく。
野上も心から嬉しそうに、志村へと礼を言う。
こうして宿敵であったはずの二人は、
互いへの誤解を解き、存在を認め合うことにより、
心を通い合わせるという王道ラストがご用意されていた 働きマン第2話。
「男の人に対抗し、突っ張ってばかりいた頃は
なにもかもうまくいかなかった。
肩の力を抜いてみたんです。
女らしくなろうと思って。
そうしたら、まわりの男の人たちが、可愛がってくださるようになって。」
野上のこの処世術を、誰が責められようか。
これは彼女が思い悩んだ日々を越え、辿り着いたひとつの答えなのだ。
勿論、この術が、即座に松方に実践できるかと言えばそうではない。
人は自分のカラーを持ち、力量と適材適所を持つものだ。
A子が成功した手法をB子が同じように施してみたところで
うまくいくとは限らないところが、世の不思議であり常である。
しかし、野川との出会いは、松方にとり
確実にプラスとなったことであろう、などと
評論家のようなご意見を述べたところで、さて『働きマン』だが。

決して面白くないわけではないし、
1話よりは2話のほうが面白かったような気がするのだが、
それでも「うっわー、おっもしれー、来週も絶対見るもんねー」なる
興奮度はどうしてだか感じられないのは何故だろう?
事実、今回も始まってからタイトルバックになった瞬間までの
記憶しか残されてはいなかったことが、本日の動画サイト視聴により
明らかになってしまったという、このていたらく。
何が足りないのか、何をこのドラマに求めているのか、
それが私にも分からない。いや、分かってる。
けれど、そのあまりにも邪で煩悩丸出しの情けない諸事情を、
ここで明かすわけにはいかないだろう?そうだろう?
既にバレバレの気がしないでもないが、
次週、働きマン第3話では、
やる気なしなし新人 田中(速水もこみち)に
スポットが当たるようである。
彼が仕事に目覚めるのか否か、
少しは気になるかもしれないそこの貴方は、
次回 働きマン 第3話で お会いいたしましょう。
姫力は持ち合わせておりませんが、
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