鹿男あをによし第4話

今期放送されている冬ドラの視聴率の推移を見ると、
どれもこれも第1話から、
実に緩やかにお下がりになっているドラマばかりなのは
一体どういうわけなのか。
そんな中でも、ついに8.0%という数字を打ち出し、
低視聴率の仲間入りを堂々なさっている鹿男あをによし、
なんだかんだで第4話を見た。
私→近鉄奈良駅→奈良の大仏鼻の穴前
世の中がどんなに鹿男につめたくても構わない。
私はついに大仏の鼻の穴前に今週立った。
次週には鼻の穴をおそるおそる潜り抜けるに違いない。
小学校の遠足で潜るのが怖くて怖くてたまらなかった鼻の穴。
何故潜り抜けることを強制されなければならないのか、
まったく分からなかった鼻の穴。
ようするに両親の私へのプチ虐待であったのだと、
この年齢になりようやく理解した、鼻の穴。
堀田イト(多部未華子)は強かった。あぁ強かった、剣道が。
その実力はまぐれなどではない、本物であった。
それもそのはずだ。彼女の家は道場を開いていたのだ。
小川孝信(玉木宏)は実家が道場やってるくせにこれまで剣道部に入部しなかった堀田は、
やっぱり自分のことが嫌いだったからに違いないと思い、
何故そんなにも嫌いな自分が顧問を務める剣道部であるというのに、
このたび突然入部なさるお気持ちになられたのかを、
堀田へとお尋ねになるが、
堀田は相変わらず、「大和杯で勝ちたい、それだけ」としか答えない。
しかし堀田がひとり入部してくれたことで、
他の剣道部員への指導にも熱が帯び、活気溢れる剣道部に、
これはひょっとするとひょっとするかもしれないなと話す福原重久(佐々木蔵之介)は、
堀田一人が強くったって意味ないですよという小川へと、
“実は第60回大和杯指導要項によれば、
開催校が好きなルールを選んでもよい”
という、今後の物語展開上 野島伸司先生も真っ青な、
実にご都合主義なるルール改正が認められるんだぜ、小川くんよ?な情報を
突如齎してくれるのであった。
ならばルールを
勝ち抜き戦
にしてしまえば、
たとえ他の4人が負けたとしても、堀田が勝ち抜けば、
奈良女学院が優勝杯を手に入れることができるではないか!と
色めき立つ小川と藤原くん(綾瀬はるか)。
大会3日前までに他の2校に通知しなければならない、
その3日前が今日であることに気づいた小川は、
大急ぎで藤原くんにはやく連絡を!と叫ぶ。
さて、そんなもしかすれば優勝も可能となった奈良女学院だが、
鏡に映る小川の顔は、相も変わらず鹿顔だ。
梅様より鹿男の中身もちゃんと玉木様ですよと教えていただいてから、
よりいっそう愛おしさを感じるようになった鹿男玉木ちゃん。
添い寝したい衝動に実は駆られるほどであることを告白することは、
どこか変態チックな性癖を伴うため、これを読まれた貴方の胸の中だけに
封印していただけると有難い。
鏡の前で変顔やおかしなポーズをする小川の姿を
そっと物陰から心配そうに不気味そうに見つめているのは藤原くんだ。
先週心のケアサイトを延々眺めていた藤原くんは、
小川の心がやはり相当深い奈良の山奥の霧の中にあると考えているのだろう。
次の日、例の喋る山寺宏一ボイス鹿を訪ね、
鹿を前にサンカクを取り戻せなかったことを詫びては、
鹿にきつくお咎めを受け、
すいません、ごめんなさいと頭を下げている小川の姿に、
これはもうほんとうに小川先生は神経衰弱に違いないと、
「気分転換に明日香村なんかがいいと思うんですよ。」と
小川を気遣う藤原くん。
しかしながら神経衰弱小川先生の心のリハビリは置いておくにしても、
奈良県明日香村というところは、
本当に牧歌的で癒される場所であることは間違いないので、
更に季節がそれに添うてくれる春の麗らかな一日などに、
是非訪れてみられてはいかがであろうか。
さて、藤原くんが小川先生を明日香村にお誘いしているその時、
なんと奈良女学院に突然、鼠=南場勇三(宅間孝行)がやってくる。
大阪女学院剣道部顧問の南場先生はたいそうご立腹だ。
その理由は大会3日前のいきなりのルール変更にあるようだ。
勝ち抜き戦などにされては試合数が減るではないか、
私は奈良女学院などはなから相手にしてはいない。
京都を倒すためだけに作戦を練ってきたその苦労を
全て無駄にしやがって!ふざけるな!
ルールをいますぐ戻せ!と暴言炸裂の南場を前に、
気弱な小川は「分かりました、やっぱり総体戦に戻しましょう。」と
おどおどと答えるが、
藤原くんは毅然と
「ダメです!!実施要項をいちから読み直してください!」と、
勝ち抜き戦ルール変更の正当性をアピールし、
とっとと帰りやがれバーカバーカ態度で、南場を追い返してしまう。
せっかく小川先生が丸く収めようとしてくださったのに、
なんですか貴女はと学年主任よりキツク言われて落ち込む藤原くん。
そんな藤原くんを複雑な表情でじっと見つめる小川。
やめて、そんな憂いを帯びた目で彼女を見つめないでと嫉妬に狂う、茶の間のふうゆ。
嫉妬にとち狂っていた罰であろうか。
奈良女学園剣道部にピンチが訪れる。
なんと主将の佐倉雅代(藤井美菜)が足首捻って捻挫してしまったのだ。
私のせいだと謝罪する堀田へと、そうじゃないと慰める皆ではあるが、
このままでは大和杯には出場できない忌々しき事態。
しかし佐倉は絶対に大会に出場するとその信念を曲げない。
それには理由があった。
実は大阪女学院の剣道部のとある女から、試合に出るなと言われていたのだ。
“不戦敗のほうが恥かかずに済むでしょ、おーほっほ”な侮蔑発言。
もし自分たちが大会にでなければ、
大阪女学院の連中に「逃げた」と思われる。
私だけじゃなく、みんなまでバカにされてしまう、
そんなの絶対にイヤだ!という佐倉の言葉に感慨深げな小川。
ところで藤原くんは学年主任にお咎めを受けたことを
まだ引きずっていたようだ。
そんな藤原くんに酒を勧めながら優しく慰めるのは福原だ。
「言いたいことが言えなくてただ我慢するしかない人には、
藤原くんのことが羨ましく見えるのかもしれないよ。」
福原の言葉に今度は藤原くんが感慨深けだ。
その夜も大きな地震が小川たちの下宿を襲った。
藤原は小川の部屋を訪れ、明日の昼には出発すると告げる。
「もしかして明日香!?」
どうやら藤原は本気で小川を明日香村に連れていくつもりらしい。
此処からは一気に物語を早送ってしまおう。
藤原くんによる奈良明日香村の歴史についての蘊蓄講釈とともに、
映し出される明日香村の貴重なる文化財を存分に堪能しつくすことになる。
壁画を前に「時代が変わると美人の基準も変わる」と話す藤原の言葉に、
「美人・・・」と京都女学院剣道部顧問の長岡(柴本 幸)先生を思い出す小川。
「マドンナなんてこの時代にいたらブスですよ!」という藤原くんの
小さな可愛い嫉妬をご披露しつつ、
「人間は文字に残しておかないとどんなこともいつか忘れてしまう。」
という藤原くんの言葉に、
日々彼是な感情を書き留めておくことの重要性を感じた若干の視聴者を引き連れ、
藤原くんは小川を前に、熱く、邪馬台国卑弥呼の鏡について語り出す。
魏志倭人伝に残されたとある記述。
それは古来中国が卑弥呼に実にたくさんの鏡を贈ったと記されているようだ。
つまりその鏡が見つかれば、
奈良に邪馬台国が確かに存在したという証拠になる。
卑弥呼が確かに奈良にいたという証拠となるのだ。
などということを熱く語る藤原くんは、
ビール瓶片手に手酌酒状態だ。
「明日は大和杯なんだからほどほどにしとけ」という小川の忠告も聞かず、
あっという間に何本もどうやら飲んだらしく、またも泥酔だ。
藤原くんをおんぶして駅へと向かうやれやれな小川だが、
途中尿意を催した藤原をトイレに連れていっている間に、
終電が出てしまったようだ。
閑散としたタクシー売り場。帰る術はない。
第4話 サブタイトル 帰れない二人。なるほど。
仕方がないので明日香村で一泊し、明日の始発で帰ることにする小川と藤原。
古墳発掘団体客宿泊により、
部屋がひと部屋しか開いていないというお決まりのパターンだが、
「鹿男あをによし」にラブラブロマンスはまるで期待もできなさげなので、
ひとつ屋根の下に玉木様と綾瀬はるかがいたとしても、
なんのときめきもドキドキ感も伴わない画面前の視聴者は、
案の定、夜中に目覚めた藤原くんへと語る小川の台詞詳細は、
南場先生に毅然と言い返した君は、「間違っていない。」というもので、
佐倉の言葉に感動し、今、大和杯に勝ちたいと自分が思う気持ちは、
サンカクを手にしたいという気持ちも勿論あるけれど、
それだけじゃない、あいつらを勝たせてやりたいと思うんだなどと、
青春チックにしみじみと熱く語る、恋愛ベースゼロの男と女の談話であった。
ところで福原重久役の佐々木蔵之介の演技が絶妙だ。
医龍にて冗談のまるで通じなさげな男、
藤吉先生を演じていたとはまるで思えないほどだ。
終電に乗り遅れた小川と藤原がどうやら一泊することになったらしいことを、
下宿女将兼祖母より聞かされた佐々木が、
「お酒飲んでなきゃ、あんたが迎えに行ってあげられたのにねぇ。」という祖母の言葉に、
「いいんじゃないの?
もしかしたら余計なお世話かもしれないし、
ぬふふふふふふふ ぐふふふふふふふふ うぐっふふふふふ。」
と、笑う「やらしい笑い方」の、やらしさ具合に脱帽だ。
さて、藤原くんは自分を前に熱く語る小川の言葉に、
「もしかしてあの話は本当だったんですか?」と改めて小川に訊ねる。
今更なんだよとしながらも、
「もういいよ、あんな話、信じろっていうほうが無理だよな。」と
微笑む小川スマイルに、心動かされるものがどうやらあったようだ。
“ありがとう、よく分からないけどありがとう”という小川の言葉を拝聴し、
奈良あをによしなる満月をじっと見上げる山寺鹿の姿を拝見したところで、
さて、小川と藤原くんは無事に始発にて下宿へと戻ってきたようだ。
藤原くんは福原へと、
「実にとんでもないことを打ち明けられたとしたら、
その話を信じるか?」と問いかける。
福原の言葉は、「信じるよ。」だった。
「その人は僕に信じて欲しいと思ってその秘密を打ち明けたんだから。」
という福原の言葉に、心決まったらしき藤原くん。
藤原くんは、奈良飛火野へと鹿を訪ねていた。
「はじめまして、小川先生がいつもお世話になっております。」と
普通の鹿に懸命に話しかける藤原くん。
そんな彼女を尾行してきたのだろうか。
「そいつは喋らないよ。」と背後より突如小川が現れる。
鹿が全部喋るわけじゃないと話す小川に、そうなんですかと感心する藤原の前に、
ザザッ・・!と現れたるは、喋る鹿だ。
「なんだあの女は。」
「俺の同僚だよ。」
「まさか・・俺のことを話したんじゃないだろうな?」
「話したよ。」
「なんだと!?話さないだろう、普通。
まぁいい、どうせ話したところで信じやしない。」
「信じたみたいだよ。」
「・・・!?驚いたな・・。こんなことはこれまでなかった・・。
あの女・・・ひょっとすると・・・・。」


「馬鹿じゃないのか?」
やや!?もしや藤原くんが実は卑弥呼だったりなんかする!?と、
一瞬画面前で息を呑んだ私の期待を見事に裏切る山寺ボイス。
鹿男あをによし、およしよし。
結局鹿は自分に挨拶しようとする藤原くんにも、
私は自ら選んだ人間としか口を利かないと完全無視を決め込む。
小川は藤原くんへと「人見知りなんだ。」と説明し、
藤原くんは「鹿にもいろんなタイプがいるんだぁ」と無邪気にそれを信じる。
さぁ、そんなわけでいよいよ大和杯決戦の火蓋が切られる。
京都女学院は、勝ち抜き戦は意外に侮れないものと、
メンバー全てが強豪ぞろいという入れ替えをしてきたと小川に告げる。
「すっげー負けず嫌い」とお約束の藤原くんのマドンナ評。
「京都女学院を本気にしたようだな。」と忌々しげな南場先生の舌打ちを合図に、
まずは大阪女学院と奈良女学院の対戦だ。
「試合に出るな、けけけのけ。」と奈良女をバカにした剣道部員が、
奈良女学院の剣道部員を見てせせら笑う。
試合が始まった。
案の定、話にならない奈良女のよわよわぶりに、
くすくすと笑う大阪女学院の部員どもだが、油断は禁物、
ここで堀田ではないにも係わらず、鮮やかな佐倉の1本が決まったのだ。
しかし健闘むなしく次の対戦が引き分けとなったことから、
いよいよ奈良女学院に残るのは、堀田イトただ一人となった。
既に勝利を確信する大阪女学院だが、そうは問屋が卸さない。
ここから堀田の反撃が始まるのである。
まぐれまぐれと笑っている大阪女学院側だが、
試合を見学していた京都女学院剣道部顧問の長岡は、
試合途中にも関わらず、
「この勝負決まったわね。帰るわよ。」と生徒に声をかけるのであった。
つまりはこの試合、次週放送を待たずとも、
奈良女は大阪女学院に勝利するのは確定しているということか。
きっとそうだろう。
そんなわけで堀田イトの、
「先生、大和杯 とりますから。」
を、第4話〆の台詞とし、物語は次週、
奈良女学院と京都女学院・・というよりは、
堀田イトVS京都女学院の熱戦へと続くのであった。
果たして、小川はサンカクを手に入れることができるのか?
更に堀田は何故そうまでして、大和杯で勝ちたいと思っているのか?
もしや堀田が卑弥呼だったりなんかしてとか、
迂闊に想像するのはやっぱりマズかったりなんかしてしまうのか?
まだまだ謎多き、鹿男あをによしではあるが、
とにもかくにも、エンディングのあの血の騒ぐ音楽が大好きだ。
サントラを買ってしまいそうな勢いで大好きだ。
明日は再び雪の予報でございますが、皆様お身体にはお気をつけくださいまし。
わたくしは完全に体調不良でございます。
お見舞い代わりの貴方の温かなクリックをどうか・・・っ。
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鹿男あをによし (佐々木蔵之介さん)
◆佐々木蔵之介さん(のつもり)佐々木蔵之介さんは、毎週木曜よる10時フジテレビ系列にて放送されている連続ドラマ『鹿男あをによし』に福原重久役で出演しています。一昨日は第4回が放送されました。


