鹿男あをによし第5話 奇跡が起きた!! 〜第一幕フィナーレ〜

勿論毎週リアルタイムで、あの血滾る音楽と共に鹿颯爽と駆けるEDまでを
ジロジロ拝見している鹿男あをによしであるのだが、
今回第5話のブログを書くべきか書かざるべきかで非常に葛藤したのは、
およそ数行で5話の内容を御説明できてしまうからであったかどうかは、
ご覧になられた方のみぞ知る、私の心であろうか。
些か出遅れた感漂う、そんな鹿男あをによし第5話を見た。
奇跡 & 〜第一幕フィナーレ〜
などという言葉の羅列に、
低迷する一桁視聴率に喘ぐドラマ関係者の悲痛なる想いを垣間見る。
しかし、今回第5話に添えられたこのサブタイトルが吉と出るか否かは、
否かのほうに大阪でも田舎に属する地域に生息する私からそっと小声で申し上げたい心境だ。
たとえば、このドラマは私のリアル交友関係をリサーチしてみたところ、
見ている人は実にハマって見ているが、
見ていない人はその存在すら知らないという結果が出ている。
しかしママ友連中間に限らず人気ドラマなどというものは、
第1話を見た人が面白いよ〜と周りに話し、
その人が第2話を見て面白いよ〜とまた誰かに話し、
更にその人が第3話を見る頃には結構噂のドラマになっちゃっているなんて具合に、
口コミを意外にバカにはできない諸事情がふんだんに散りばめられている以上は、
鹿男あをによしに於いてもママ友井戸端会議の場で、
このドラマが話題の中心に昇ることも十分に在りうる話であるし、
その場の話の盛り上がり次第では、
確実に新規視聴者呼びこみに成功することも可能なのである。
実際にあった。つい先日あった。
鹿男を見ているママ友と玉木様の話で盛り上がっている時に、
他のママさんが話に加わってきて、「なにそれ、どんなドラマ?」
と、我々に尋ねてきたのだ。
・・・どんなドラマ?
鹿男あをによしをご覧のPC画面向こう側の皆様。
貴方は誰かにふいに、「鹿男ってどんなドラマ?」と訊ねられた際、
その人を非常に満足してさしあげられるストーリー内容を、
的確に手短に興味深く御説明してさしあげることが可能ですか?
舞台 奈良
登場人物 鹿 鹿男 狐の使い番 鼠の運び番
現状況 富士山噴火近し 主人公首から上が鹿変化中
状況打破法 サンカクをゲットして鹿に渡す
↑上記のような事柄をなんとか説明することができたとしても、
相手はさてさっぱりな状態であることだろう。
それでも「とにかく一回見て!面白いから!」と無理やりに熱く視聴を勧めたお陰で、
第5話にチャンネルを合わせてくれたとしよう。
彼女は新聞を見たことだろう。テレビ欄を確認したはずだ。
そこにサブタイトルを発見する。
「奇跡が起きた!〜第一幕フィナーレ〜」
彼女は想像したことだろう。
奇跡という言葉からあらゆるドキドキワクワク感が齎されることを。
しかも第一幕がフィナーレなのだ。フィナーレ。
一般市民として日本の片隅に生きていて、
フィナーレな瞬間などというものには、そうそうお目にかかれるものじゃない。
そんな奇跡なフィナーレとは一体どのような状況であるというのか。
さぞやさぞや熱き期待を胸に、鹿男あをによしの第5話を見てくれたに違いない。
そんな彼女に突きつけられた現実。
鹿男第5話内容。
堀田イト、勝ち抜く
↓
奈良女学院 大和杯制覇
↓
念願のサンカク=目 小川の手に
↓
小川、 鹿に手渡しに行く
↓
鹿の言葉 「これは目ではない。」
以上、5行也。
鹿男第5話は、ひたすら剣道の試合をしていた。
ドラマ内40分以上の時間は剣道の試合に費やしていたはずだ。
いや、もっとかもしれない50分ぐらいは費やしていたかもしれない。
小川がサンカクを持ち鹿の前へやってきたのは、
エンディングのほんの数分前だ。
「持ってきたか、先生。」
「持ってきた。ほら、これだ。」
「なんだこれは。」
「なにって、サンカク。」
「これはサンカクじゃない。何のつもりだ先生?
冗談にしてはタチが悪いんじゃないか?」
驚愕の小川と憮然とした鹿の顔を残し、
ドラマは例のEDへと導入する。〜第一幕フィナーレ〜
第1話〜第4話までを見続け、徐々に確実に面白くなってきた鹿男の、
云わば次の段階に移るまでには確かに重要ではあるものの、
内容としてはどうしても中だるみ的な今回の放送を、
おそらく「面白いよ」という口コミにより初めて見ることとなった視聴者の皆様の、
「・・何処が面白いの?」という感想が非常に心配でならない。
しかしその感想にムキー!と叫ぶことはできない。
私が鹿男を初めて見たのが例えば第5話からであったとすれば、
「・・剣道部の話か?」という感想しか抱けなかったのではないかと
思われるからだ。
しかも最後に唐突に喋る鹿が出てくるのだ。
これまでの経緯を何も知らず、
いきなり喋る鹿に普通に喋りかけている玉木様のお姿を見たとすれば、
「・・つまり、コント?」
という感想を抱いてしまったとしても、誰が彼女を責められようか。
しかし、或いはこうも考えられるのだ。
サンカク=目が、
大和杯のどう見てもサンカクな優勝プレートのことではなかったという
ええ!?なんじゃそりゃ!?なオチがご提供された第5話である以上、
第6話からは再び「目」探しに一から奔走しなければならないのである。
つまり、1話〜5話までを見ていなかった視聴者の皆々様が、
第6話からご覧になられたとしても、
そこになんの矛盾も遅れも感じさせない、
みんな一緒に再スタートラインに立つぜ現象が鹿男あをによしより、
次週ご提供されるのだ。
まさに大仏マジック。
だがそのマジックを有効にするためには、
今回の大仰なサブタイトルが実に邪魔げであったと言えよう。
内容と全く違う、切なさ感存分に漂うサブタイトルを
毎度いちいちつけるハチクロ手法のごとき、
「めっちゃ面白そうでしょ?見なきゃ損損♪」な魂胆見え見えの、
サブタイトルは逆効果だ。
いっそ、
「次週より新展開!〜ご新規さんいらっしゃい〜 」
ぐらいのアピールをしても全く構わなかったのではあるまいか。
とりあえず次週より新たなる展開が待ち受けていそうだ。
“目”の呼び名がサンカクに変わったらしいと鹿と狐を騙したのが
どうやら鼠であるようだ。
狐の使い番は、“目”を鼠の運び番に手渡していることから
鼠の正体が誰であるかを知っている。
狐の使い番が誰であるのかが分かれば鼠と
“目”の行方も明らかになるという流れで、
次週は狐の使い番が誰であるのか?
やはりそれは京都女学院の長岡(柴本 幸)ではないのか?というところで、
藤原くん(綾瀬はるか)の、
真実を確かめたい気持ちとは別の部分の女ごころなんかも
微妙に絡みつつ話が展開されそうだ。
ただ、今回第5話の中で、どうにも胡散臭かったのは、
小治田校長(児玉清)の存在である。
精神的に参っていたかに見えた小川(玉木宏)が、
最近なにやら吹っ切れたような様子であるため、
「小川先生は何かあったんですか?」と、
小治田は藤原くんに訊ねるのだが、
藤原くんの
「気分転換に明日香村に行ったからじゃないですかね。」の言葉に
過剰な反応を見せたのだ。
明日香村の何処へ行ったのか?とか、
そこで何か言ってなかったか?とか、
怪しさ満開の探りを入れる小治田には絶対なんかあることだろう。
案外彼が鼠の運び番なのか?と想像するのが勿体ないので、
此処で深追いはすまい。
そして更にまだ謎のままである堀田イト(多部未華子)の存在。
彼女が何故ああも大和杯優勝に拘っていたのかについては、
今回明らかにはされなかった以上、
次週以降にそれが何故なのかを含め、
彼女の素性も次第に明らかになることだろう。
案外、彼女が卑弥呼の力を伝承する女だったりしてなんていう予想も、
やはりしないでおこう。
「そうだったら面白いのに」が、
やっぱりそうだったことで得られる満足感も、
「そうだったら面白いのに」が
「ええ!?ほんとはそうだったのか!」な驚きに変わる充足感も、
どちらもとっても大好きだ。
さて鹿男はどちらの驚きを私に齎してくれるのだろうか。
案外、すべての謎を解く鍵を
福原重久(佐々木蔵之介)が握っていたりなんかしてという
私のとどまるところ知らぬ妄想予想を、
どうか誰かこのへんで止めておくんなもし。
というわけで、次週も楽しみに放送を待ちたい、
鹿男あをによし未だ視聴率一桁台第6話にてお会いいたしましょう。
そろそろ梅の花咲く季節ですね。奈良公園の梅も綺麗です。
ご覧になられてはいかがですか。大きなお世話ですか。そうですか・・
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鹿男あをによし (多部未華子さん)
◆多部未華子さん(のつもり)多部未華子さんは、毎週木曜よる10時フジテレビ系列にて放送されている連続ドラマ『鹿男あをによし』に堀田イト役で出演しています。一昨日は第5回が放送されました。


